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背中や鎖骨の黒ずみ。「摩擦黒皮症」について

こんにちは。はれまちクリニック副院長の小野弘登です。
「背中が黒ずんでいて、垢すりをしても取れない」
「鎖骨のあたりが茶色くなっている」
診察室でこのような相談を受けることがよくあります。

実はこれ、汚れではありません。
長年ナイロンタオルなどでゴシゴシ洗い続けたことによる「摩擦黒皮症(まさつこくひしょう)」という皮膚の病気です。

目次

皮膚は「擦る」と黒くなる

私たちの皮膚は、強い刺激を受け続けると、防御反応としてメラニン色素を出します。
さらに、ゴシゴシ洗うことで皮膚の奥(真皮)に色素が落ち込んでしまい、「アミロイド」という取れにくいタンパク質に変性してしまうことがあります。

これが、ナイロンタオル黒皮症とも呼ばれるシミの正体です。
特に、骨が出っ張っている「鎖骨」「背骨」「肩甲骨」は要注意です。

おすすめは『手洗い』

治療の第一歩は、原因となっている摩擦をやめることです。
「硬いタオルで擦らないと洗った気がしない」という方もいるかもしれませんが、それは皮膚を傷つけている痛みです。

今日からナイロンタオルはやめて、優しい素材のものか、できれば「手」で洗うように切り替えましょう。
それだけで、時間はかかりますが肌は少しずつ元の色を取り戻していきます。

小野 弘登のアバター 小野 弘登 はれまちクリニック副院長 / 皮膚科専門医

小野 弘登(おの ひろと)/日本専門医機構認定皮膚科専門医
金沢医科大学 医学部医学科卒。同大学 皮膚科学講座にて学内講師・病棟医長として、皮膚がん・重症感染症・希少疾患などの専門診療と臨床研究に従事。The Journal of Dermatology、Dermatologic Therapy、臨床皮膚科 など国内外の医学誌に筆頭著者として複数の論文を発表。JAAD Case Reports(米国)、Frontiers in Medicine / Pediatrics / Genetics(スイス)、Molecular Genetics and Metabolism Reports(Elsevier)など海外学術誌の査読も務める。金沢医科大学医学会 論文表彰(2024・2025年)受賞。現在は同大学 非常勤講師を兼任。
現在は新潟県上越市土橋の はれまちクリニック副院長 として地域診療にあたっています。本ブログでは、論文と日々の臨床経験に基づいた皮膚科情報を、上越地域の皆様にお届けします。

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