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良くなっても薬をやめないで!アトピー再発を防ぐ「プロアクティブ療法」とは

「薬を塗って良くなったからやめたら、またぶり返した」
この繰り返しに疲れていませんか?
実は、見た目がきれいになっても、皮膚の下にはまだ「炎症の火種」が残っています。
これを完全に消し去るのが「プロアクティブ療法」です。

目次

山火事の後の「残り火」に注意

アトピー性皮膚炎は、山火事にたとえられます。

【症状がひどい=山火事】には大量の水で火消しを行い、【症状が良くなった=残り火】には少量の水で延焼を防ぐイメージです。

外用療法などの治療で肌がツルツルになっても、顕微鏡で見ると炎症細胞は残っています。ここで治療を完全にやめると、すぐに再発してしまいます。


プロアクティブ療法では、良くなった後も急にやめず、
「毎日」→「2日に1回」→「週に2回(週末だけ)」
と、徐々に塗る回数を減らしていきます。

週末だけの「ウィークエンド療法」

最終的には、保湿剤を毎日塗りつつ、「週末だけ薬を塗る」という方法で、良い状態を長くキープします。
これを続けることで、再発までの期間が大幅に伸びることが研究で証明されています。
「攻めの治療」から「守りの治療」へ。自己判断でやめないことが、卒業への近道です。

【参考文献】

  1. Proactive treatment of atopic dermatitis in adults with 0.1% tacrolimus ointment. Allergy. 2008.
  2. Long Term Treatment Concepts and Proactive Therapy for Atopic Eczema. PMC. 2012.

小野 弘登のアバター 小野 弘登 はれまちクリニック副院長 / 皮膚科専門医

小野 弘登(おの ひろと)/日本専門医機構認定皮膚科専門医
金沢医科大学 医学部医学科卒。同大学 皮膚科学講座にて学内講師・病棟医長として、皮膚がん・重症感染症・希少疾患などの専門診療と臨床研究に従事。The Journal of Dermatology、Dermatologic Therapy、臨床皮膚科 など国内外の医学誌に筆頭著者として複数の論文を発表。JAAD Case Reports(米国)、Frontiers in Medicine / Pediatrics / Genetics(スイス)、Molecular Genetics and Metabolism Reports(Elsevier)など海外学術誌の査読も務める。金沢医科大学医学会 論文表彰(2024・2025年)受賞。現在は同大学 非常勤講師を兼任。
現在は新潟県上越市土橋の はれまちクリニック副院長 として地域診療にあたっています。本ブログでは、論文と日々の臨床経験に基づいた皮膚科情報を、上越地域の皆様にお届けします。

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