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上越の冬は「砂漠」と同じ?雪国なのに肌がカサカサになる本当の理由


こんにちは。はれまちクリニック副院長の小野弘登です。
上越の冬といえば、重たい雪と毎日の曇り空。ジメジメしていて湿気が多いイメージがありませんか?
それなのに、なぜか冬になると「肌がカサつく」「粉をふく」「痒くてたまらない」という患者様が急増します。

実は、冬の上越市の室内は、サハラ砂漠並みに乾燥していることをご存知でしょうか。
今回は、雪国特有の「乾燥の罠」と、皮膚科医が教える対策についてお話しします。

目次

外はジメジメ、中はカラカラの「二重苦」

天気予報で「湿度80%」と言っていても、それは外の話です。
上越の冬は寒いので、室内では強力なファンヒーターやストーブを使いますよね。実はここが落とし穴です。

空気は、温度が上がると水分を抱え込む力が大きくなります。
外の冷たい空気(水分が少ない)を部屋に入れて、暖房で一気に20度以上に温めると、空気は「もっと水分が欲しい!」という状態になります。
その結果、室内の湿度は20%台まで下がってしまうことも珍しくありません。これは砂漠と同じレベルの乾燥です。

雪かき汗が肌を壊す

もう一つの原因が「雪かき」です。
寒い屋外で厚着をして作業をすると、服の中では大量の汗をかきます。
その汗が肌に残ったまま暖かい部屋に入ると、汗が一気に蒸発し、その時に肌の水分まで一緒に奪ってしまいます。これを「過乾燥」と呼びます。

まずは保険診療の保湿剤でバリアを作る

このように過酷な上越の冬から肌を守るには、市販のクリームだけでは追いつかないことがあります。
当院では、患者様の肌質に合わせて、健康保険が使える「医療用保湿剤」を処方しています。

ヘパリン類似物質(血行を良くして保湿する)
尿素クリーム(硬い皮膚を柔らかくする)
ワセリン(膜を作って保護する)

これらを適切に使い分けることで、肌のバリア機能を取り戻すことができます。
「ただの乾燥」と放置せず、痒みが出る前にご相談ください。

小野 弘登のアバター 小野 弘登 はれまちクリニック副院長 / 皮膚科専門医

小野 弘登(おの ひろと)/日本専門医機構認定皮膚科専門医
金沢医科大学 医学部医学科卒。同大学 皮膚科学講座にて学内講師・病棟医長として、皮膚がん・重症感染症・希少疾患などの専門診療と臨床研究に従事。The Journal of Dermatology、Dermatologic Therapy、臨床皮膚科 など国内外の医学誌に筆頭著者として複数の論文を発表。JAAD Case Reports(米国)、Frontiers in Medicine / Pediatrics / Genetics(スイス)、Molecular Genetics and Metabolism Reports(Elsevier)など海外学術誌の査読も務める。金沢医科大学医学会 論文表彰(2024・2025年)受賞。現在は同大学 非常勤講師を兼任。
現在は新潟県上越市土橋の はれまちクリニック副院長 として地域診療にあたっています。本ブログでは、論文と日々の臨床経験に基づいた皮膚科情報を、上越地域の皆様にお届けします。

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