「アトピーは体質だから、一生付き合っていくしかない」
そう諦めていませんか?
確かにアトピー性皮膚炎を「完全に無くす(完治)」ことは難しいですが、「症状が全くなく、薬もほとんど使わない状態(寛解)」を維持することは可能です。
今回は、2024年の最新ガイドラインに基づいた、新しい治療の目標についてお話しします。
目次
目指すのは「見た目にわからない」レベル
昔の治療は「痒みが治まればOK」でしたが、今の目標はもっと高いところにあります。
- 症状がない(痒くない、赤くない)
- 見た目がきれい(触ってもツルツル)
- 生活に支障がない(ぐっすり眠れる、好きな服が着られる)
この状態を維持し、「アトピーであることを忘れて生活できる」こと。これが現代の治療のゴールです。
なぜ痒くなるの?「バリア機能」と「炎症」
アトピーの方の肌は、元々「バリア機能」が弱く、隙間だらけの状態です。そこからダニや花粉が侵入し、免疫細胞が暴走して「炎症」が起きます。
さらに、痒みを感じる神経が皮膚の表面近くまで伸びてくるため、服が擦れる程度の刺激でも激しい痒みを感じてしまいます。
治療の第一歩は、この「痒みの悪循環」を断ち切ることです。
まとめ
アトピー治療はマラソンに似ています。
ゴールが見えないまま走り続けるのは辛いですが、適切なペース配分(治療計画)があれば、必ず穏やかな日常は取り戻せます。
一人で悩まず、まずは専門医にご相談ください。

【参考文献】
- アトピー性皮膚炎診療ガイドライン 2024(日本皮膚科学会)
- Management of Atopic Dermatitis in Japan. PubMed. 2017;44(10):897-907.

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