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円形脱毛症の新薬「オルミエント」と「リットフーロ」の違い

はれまちクリニック副院長の小野弘登です。
現在、日本で円形脱毛症に使えるJAK阻害薬には「オルミエント」と「リットフーロ」の2種類があります。
「名前は聞くけど、何が違うの?」という疑問に、専門医の視点でお答えします。

目次

2つの薬の違い(比較表)

項目オルミエント(バリシチニブ)リットフーロ(リトレシチニブ)
対象年齢原則15歳以上12歳以上(小学生・中学生も可)
飲み方1日1回 1錠1日1回 1カプセル
タイプ広範囲の炎症を抑える「面制圧型」特定の免疫細胞を狙う「スナイパー型」
効果長期データが豊富で実績がある効果はオルミエントと同等
主な副作用ニキビ、コレステロール上昇など下痢、頭痛など

医師はどう使い分けている?

  • オルミエント:
    世界で最初に承認された薬で、長期的なデータが豊富です。大人の重症例では、まず第一選択肢となることが多い信頼できる薬です。
  • リットフーロ:
    最大の特徴は「12歳から飲める」ことです。中学生や高校生で重症化してしまったお子様には、この薬が唯一の希望となることがあります。また、特定の免疫細胞だけを狙い撃ちするため、副作用の出方が少し異なります。

まとめ

どちらも非常に優れた薬であり、効果に大きな差はありません。
年齢や、持病、採血データの傾向に合わせて、あなたに最適な方を提案します。

参考文献

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/39432738/

小野 弘登のアバター 小野 弘登 はれまちクリニック副院長 / 皮膚科専門医

小野 弘登(おの ひろと)/日本専門医機構認定皮膚科専門医
金沢医科大学 医学部医学科卒。同大学 皮膚科学講座にて学内講師・病棟医長として、皮膚がん・重症感染症・希少疾患などの専門診療と臨床研究に従事。The Journal of Dermatology、Dermatologic Therapy、臨床皮膚科 など国内外の医学誌に筆頭著者として複数の論文を発表。JAAD Case Reports(米国)、Frontiers in Medicine / Pediatrics / Genetics(スイス)、Molecular Genetics and Metabolism Reports(Elsevier)など海外学術誌の査読も務める。金沢医科大学医学会 論文表彰(2024・2025年)受賞。現在は同大学 非常勤講師を兼任。
現在は新潟県上越市土橋の はれまちクリニック副院長 として地域診療にあたっています。本ブログでは、論文と日々の臨床経験に基づいた皮膚科情報を、上越地域の皆様にお届けします。

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