上越市の皮膚科専門医、小野弘登です。
「最近、おでこが広くなってきた」「つむじが薄い」
男性の薄毛の悩みで多いのがAGA(男性型脱毛症)ですが、実は円形脱毛症と混同されているケースがあります。
この2つは原因が全く違うため、治療法も正反対になります。
目次
原因の違い
- 円形脱毛症: 「免疫の暴走」が原因。治療は「免疫を抑えること(ステロイドやJAK阻害薬)」。
- AGA: 「男性ホルモン」が原因。治療は「ホルモンの働きをブロックすること(フィナステリドやデュタステリド)」。
拡大鏡(トリコスコピー)での違い
私たち専門医は、拡大鏡を使って以下のように見分けています。
| 項目 | 円形脱毛症 | AGA(男性型脱毛症) |
| 毛の太さ | 太い毛も細い毛も混在せず、一律に折れる | 太い毛と細い毛が混ざっている(不同) |
| 毛根の状態 | 黒い点(ブラックドット)が見える | 毛穴の周りが茶色っぽい(ペリピラーサイン) |
| 生え際 | 境界がはっきりしている | 境界が曖昧で、産毛が残っている |
間違った治療は逆効果?
AGAなのに円形脱毛症の薬を使っても効果はありませんし、その逆もまた然りです。
特に、市販の育毛剤を自己判断で使い続けるより、まずは「自分の脱毛タイプ」を正しく診断することが、フサフサへの近道です。
まとめ
当院では、AGA治療(自費診療)も行っています。
「どっちのタイプか分からない」という方は、まずは保険診療で診断を受けてください。正確な診断こそが、治療のスタートラインです。

参考文献
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11012765/
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4135103/
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