ここ上越の冬は、アトピー性皮膚炎の方にとって過酷な季節です。
「外は雪で湿度が高いはずなのに、なぜか肌がカサカサする」
そんな経験はありませんか?
実は、犯人は「暖房(エアコン)」と「コタツ」かもしれません。
日常生活で気をつけるべきポイントをまとめました。
目次
エアコンをつけると湿度は「20%」に激減
「暖房をつけたら肌が乾く」のは気のせいではありません。
空気には「温度が上がると、水分を抱え込む器が大きくなる」という性質があります。
エアコンで室温を上げると、空気中の水分量は変わらないのに「器」だけが大きくなるため、空気はスカスカ(乾燥状態)になります。
あるデータでは、冬場にエアコンで室温を20℃まで上げると、湿度は砂漠並みの「20%台」まで下がると言われています。
- 加湿器は必須:湿度50〜60%を目安に加湿しましょう。
- 部屋干しを活用:上越では一般的ですが、濡れた洗濯物を室内に干すのは理にかなった乾燥対策です。
コタツは「皮膚乾燥機」です
コタツに入って温まると気持ちいいですが、局所的に熱が加わることで、肌の水分は急速に奪われます。
さらに体が温まると「痒み」を感じやすくなり、寝ている間に無意識に掻きむしってしまう最大の原因になります。
コタツでのうたた寝は厳禁です。
お風呂は「ぬるめ」で「手洗い」を
「寒いから熱いお風呂に入りたい」という気持ちはわかりますが、42℃以上のお湯は肌の保湿成分(セラミド)を溶かし出してしまいます。
- 湯温は38〜40℃のぬるめに
- ナイロンタオルは使わず、泡で手洗い
- お風呂上がりは5分以内に保湿剤を塗る
これらを守るだけで、肌の乾燥は劇的に改善します。
食事制限は必要?
「卵や牛乳をやめれば治りますか?」とよく聞かれますが、大人のアトピーにおいて特定の食べ物が直接の原因であることは稀です。自己判断で極端な食事制限をするよりも、バランス良く食べて皮膚の材料(タンパク質やビタミン)を補う方が重要です。

【参考文献】
- Dietary exclusions for established atopic eczema. Cochrane Database Syst Rev. 2008.

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