上越市皮膚科医の小野弘登です。
尖圭コンジローマや日光角化症の治療に使われる「ベセルナクリーム」。
この薬は、ウイルスの増殖を抑えるのではなく、「自分の免疫力を高めてウイルスを攻撃させる」という特殊な薬です。
そのため、使い方を間違えると強い炎症が起きてしまいます。

目次
なぜ「週3回」しか塗ってはいけないの?
ベセルナは、あえて皮膚に炎症(免疫反応)を起こして病気を治します。
毎日塗ってしまうと、炎症が強くなりすぎて、皮膚がただれたり、熱が出たりする(インフルエンザ様症状)ことがあります。
「月・水・金」または「火・木・土」と曜日を決めて、肌を休ませる日を作ることが必須です。
ベセルナ治療のスケジュール(例)
| 曜日 | 行動 | 注意点 |
| 月曜 夜 | 塗る | 寝る前に患部だけに塗る |
| 火曜 朝 | 洗い流す | 起きたら必ず石鹸で洗い流す(6〜10時間後) |
| 火曜 夜 | 休薬 | 何も塗らない |
| 水曜 夜 | 塗る | 再び塗る |
ここだけは注意!
洗い流し必須: 翌朝、絶対に洗い流してください。塗りっぱなしは危険です。
- 性行為禁止: 薬を塗っている期間は、パートナーに皮膚障害を起こしたり、避妊具(コンドーム)を破損させる恐れがあります。
まとめ
少し扱いが難しい薬ですが、手術をせずにイボを治せる強力な武器です。
「赤くなるのは効いている証拠」ですが、「ただれすぎ」は危険信号。医師の指示通り、厳密なスケジュール管理をお願いします。

参考文献
https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00053724
https://med.mochida.co.jp/qa/bes-h.html
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