首イボ(アクロコルドン)とは?
アクロコルドンは、皮膚がやわらかく飛び出した良性のできものです。医学的には「軟性線維腫」の仲間で、首・脇・胸元・足の付け根など、皮膚がこすれやすい場所にできやすいのが特徴です。
主な原因は、摩擦・加齢・体質です。衣類やアクセサリーによる刺激、紫外線の影響、遺伝的な体質などが関係し、年齢とともに数が増える傾向があります。

よくある誤解:「うつる」イボではありません
「イボ」という名前から、ウイルス性で人にうつるのでは?と心配される方が多いのですが、アクロコルドンはウイルスとは無関係で、人にうつることはありません。 家族に同じようなポツポツがある場合、それは感染ではなく、体質が似ているためと考えられます。
一方で、手足にできるウイルス性のイボ(尋常性疣贅)や、茶色く盛り上がる老人性イボ(脂漏性角化症)など、**見た目が似ていても種類の違う「イボ」**があります。種類によって適した治療が異なるため、まずは皮膚科での診断が出発点になります。
首のポツポツだと思っていたものが、実は別のできものだったというケースもあります。ダーモスコピー(皮膚拡大鏡)で確認すれば、その場で見分けがつくことがほとんどです。
ネット上には「糸で縛る」「ハサミで切る」「市販薬で取る」といった方法が紹介されていますが、おすすめできません。
- 消毒が不十分な自己処置は、細菌感染や化膿の原因になります
- 市販のイボ治療薬(サリチル酸製剤)は皮膚の薄い首への使用が想定されていません。周囲の正常な皮膚まで傷め、色素沈着や傷跡が残ることがあります
- 悪性のできものを自己判断で傷つけてしまうリスクもゼロではありません
皮膚科では、診断をつけたうえで、清潔な環境で数分で処置できます。ご自身で無理をする前に、一度ご相談ください。
皮膚科での首イボの取り方
当院では、イボの大きさ・数・部位・ご希望に応じて、主に次の方法をご提案しています。
| 液体窒素凍結療法 (保険診療) | 剪刀切除 (自費診療) | CO2レーザー (自費診療) | |
|---|---|---|---|
| 仕上がり 色素沈着 | 残りやすい | きれいに仕上がりやすい 少量出血とかさぶた程度 | 比較的きれい |
| 治療回数 | 複数回 | 基本1回 ※40個など多量の場合は分けてとります | 基本1回 ※40個など多量の場合は分けてとります |
| 痛み | 少量ずつ 痛みと色素沈着、安全性の観点から | チクッとする ※クーリングで対応 | 麻酔クリームで痛みを大きく軽減 ※事前に麻酔クリームを使用 |
| 通院 処置時間 | 当日処置可能 処置時間は10分程度 | 処置時間 約20分程度 | 事前麻酔 約30分 処置時間 約20分 |
| 向いてる タイプ | どちらも可 | 飛び出たイボ | ほぼ平らなイボ |
| 費用 | 1回 数百円〜1,000円台+診察料 ※通院分かかります | 5個 4400円~ ※個数で変化します (別途)軟膏・テープ、診察料1100円~ | 5個6600円~ (麻酔込) ※個数で変化します (別途)軟膏・テープ、診察料1100円~ |
| 詳細 | 詳細 |
治療後のケアと注意点
- 処置後は小さなかさぶたができ、1〜2週間程度で自然に取れます。無理にはがさないでください
- 処置あとは紫外線を避け、保護テープや日焼け止めでケアすると、色素沈着の予防につながります
- 治療後に、赤み・一時的な色素沈着・小さな傷跡が残る場合があります。多くは時間とともに目立ちにくくなります
- 取ったイボが再発することは基本的にありませんが、体質により別の場所に新しくできることはあります。増えてきたタイミングでまとめて処置する方も多くいらっしゃいます
よくあるご質問(FAQ)
- 首イボは人にうつりますか?
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うつりません。アクロコルドンはウイルスとは無関係の良性のできものです。ただし、手足のウイルス性イボなど、うつるタイプのイボもあるため、自己判断せず診察で見分けることをおすすめします。
- 一度にたくさん取れますか?
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はい。 ただし数が多い場合は、安全のため複数回に分けて処置を行います。
- 処置は痛いですか?
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ハサミでの切除は、小さいものなら一瞬で、チクッとする程度です。レーザーの場合は麻酔を使用するため、痛みは大きく抑えられます。
- 保険で取れますか?
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医学的に必要な場合は液体窒素での対応となります。見た目を整える目的の場合は自費診療です。診察でどちらに当たるかをご説明したうえで、ご希望を伺います。