当院の日帰り手術 3つの特徴
- 痛みに配慮した局所麻酔
麻酔の注射には極細の針を使い、薬液をゆっくり注入することで、注射時のチクッとした痛みをできるだけ抑える工夫をしています。麻酔がしっかり効いていることを確認してから手術を始めますので、手術中は「触られている感覚」はあっても、痛みは大きく軽減された状態で受けていただけます。 - 傷跡に配慮した切開と縫合
ただ「取る」だけでなく、術後の傷跡が少しでも目立ちにくくなるよう、皮膚のシワの流れ(皮溝)に沿った切開デザインや、皮膚の内側を寄せる真皮縫合(中縫い)を丁寧に行います。 - 炎症して痛む粉瘤は、当日の処置に対応
粉瘤が化膿して赤く腫れ、強い痛みがある場合(炎症性粉瘤)は、受診当日に切開して膿を出す処置(切開排膿)を行い、まず痛みの原因を取り除きます。袋ごと取り除く摘出手術は、炎症が落ち着いてから改めて行うことで、傷跡もきれいに仕上がりやすくなります。
※炎症のない「できもの」の摘出手術は、診察・診断のうえ、原則として後日の手術枠でのご予約となります。
主な対象疾患(このような症状でお悩みの方へ)
粉瘤(ふんりゅう・アテローム)
皮膚の下に袋ができ、中に垢や皮脂が溜まる良性のできものです。中央に黒い点(開口部)が見えることがあります。放置すると化膿して赤く腫れ、強い痛みを伴うことがあります(炎症性粉瘤)。
ほくろ(色素性母斑)
盛り上がって剃刀や衣服に引っかかるほくろ、急に大きくなった・形が左右非対称など悪性が心配なほくろは、切除して病理検査(顕微鏡での確定診断)を行う保険適用の手術が可能です。
脂肪腫(しぼうしゅ)
皮膚の下に柔らかい脂肪のかたまりができる良性腫瘍です。背中・肩・腕などに多くみられ、ゆっくり大きくなります。
イボ・首イボ
ウイルス性のイボ(尋常性疣贅)や、加齢に伴う首イボ(アクロコルドン)・脂漏性角化症など。状態に応じて、液体窒素凍結療法・手術・炭酸ガスレーザーなどから適した方法をご提案します。
『これは切らなきゃダメ?』と迷う段階でも、まずはご相談ください。ダーモスコピー(皮膚拡大鏡)で観察し、そもそも取る必要があるのか、取るならどの方法が良いのかからご説明します。
手術の流れ
診察・診断できものの種類・大きさ・部位を診察し、手術の要否と方法をご説明します。
安全のために、超音波検査や採血検査を行う場合があります。
手術を行う場合は、後日の手術枠をご予約いただきます(炎症性粉瘤の切開排膿は当日対応します)。
手術当日、部位を消毒し局所麻酔を行います。麻酔が効いたことを確認してから始めます。
疾患に応じて、メスによる切除や小さな円形メスなどで、原因の袋や腫瘍を取り除きます。手術時間の目安は15〜30分程度です(大きさ・部位により異なります)。
傷を丁寧に縫合し、軟膏とガーゼで保護します。切除した組織は必要に応じて病理検査に提出し、良性・悪性の確定診断を行います。
ご自宅でのケア(シャワー・入浴の再開時期、軟膏の塗り方、出血したときの対処)を看護師がご説明し、その日のうちにご帰宅いただけます。
翌日に創部の確認(出血や糸のほつれなど)を行います。
約1〜2週間後にご来院いただき、抜糸と病理検査結果のご説明を行います。
手術後に、出血・血腫、感染、傷跡(瘢痕・ケロイド体質の方は目立ちやすいことがあります)、色素沈着、粉瘤の再発などが起こる可能性があります。気になる症状があれば早めにご連絡ください。
血液をサラサラにするお薬(抗血栓薬)を服用中の方、ペースメーカーをご使用の方は、必ず事前にお知らせください。手術の可否や時期を調整する場合があります。
手術費用の目安(保険適用・3割負担)
| 露出部 (頭・顔・首・肘から下・膝から下) | 露出部以外 (背中・お腹・お尻・太ももなど) |
|---|---|
| 直径 2cm未満 約 8,000円 | 直径 3cm未満 約 7,000円 |
| 直径 2〜4cm未満 約 14,000円 | 直径 3〜6cm未満 約 13,000 |
| 直径 4cm以上 約 16,000円 | 直径 6cm以上 約 15,500円 |
別途、初診料・再診料、お薬代などがかかります。
追加の免疫染色検査が必要な場合、後日支払料金が増える場合があります
※炎症性粉瘤の切開排膿は上記とは別の算定(数百円〜千円台+処置料等)になります。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 初診のその日に手術してもらえますか?
A. 炎症を起こして痛む粉瘤など、緊急性がある場合は当日に切開排膿などの処置を行います。炎症のないできものの摘出手術は、安全に行うため、診察・診断のうえで後日の手術枠をご予約いただいています。できるだけ近い日程をご案内しますので、ご都合をお聞かせください。
Q. 手術中や手術後は痛いですか?
A. 手術中は局所麻酔が効いているため、痛みは大きく抑えられます。麻酔が切れた後にジンジンとした痛みが出ることがありますが、多くは痛み止めの内服で対応します。必要時は処方いたしますのでご安心ください。
Q. お風呂や仕事はいつから大丈夫ですか?
A. シャワーは翌日から可能。傷を湯船に入れるのは、抜糸まで避けるようお願いしています。
デスクワークは当日から可能、体を動かす仕事は翌日診察時に止血を確認してから判断いたします。
出血を避けるため、手術当日は飲酒・運動・湯船を避けてください。
部位や職種によって異なりますので、診察時に具体的にご案内します。
Q. 取ったあとの検査は必要ですか?
A. 切除したできものは、必要に応じて病理検査(顕微鏡での組織検査)に提出し、良性か悪性かを確定します。
追加の免疫染色検査が必要な場合、後日支払料金が増える場合があります。
見た目だけでは判断がつかないことがあるため、確定診断まで行うことが安心につながります。
※「これは手術が必要?」という段階のご相談も歓迎です。まずは通常の診察をご予約ください。
※強い痛み・腫れがある場合は、お電話またはそのままご来院ください。