多くは日帰り手術で切除できます。放置してよいか迷ったらまずご相談を。
よくある「できもの」の種類
粉瘤(ふんりゅう・アテローム)
皮膚のできもので最も多いもののひとつ。 皮膚の下に袋ができ、中に垢や皮脂が溜まっていきます。中央に黒い点(開口部)が見えることがあり、押すと臭いのある内容物が出ることも。ゆっくり大きくなり、ある日突然、細菌感染で赤く腫れて強く痛むことがあります(炎症性粉瘤)。根本的な治療は、袋ごと取り除く手術です。
脂肪腫(しぼうしゅ)
皮膚の下にできる、やわらかい脂肪のかたまりです。背中・肩・腕などに多く、押すとぷにぷにと動きます。痛みはほとんどありませんが、ゆっくり大きくなるため、目立つ前・小さいうちに取るほうが傷も小さく済みます。
ほくろ(色素性母斑)
大きく盛り上がったほくろ、急に大きくなった・形がいびつなほくろは、切除して病理検査で確定診断をつけることができます。「これはただのほくろ?」という不安の段階でも、ダーモスコピー(皮膚拡大鏡)での観察で多くは見分けがつきます。
老人性イボ(脂漏性角化症)
加齢とともに増える、茶色く盛り上がったできもの。顔や体に多発します。良性ですが、ほくろや悪性のできものと紛らわしいことがあり、診断が大切です。
稗粒腫(はいりゅうしゅ)
目のまわりなどにできる、白い小さなポツポツ。角質が袋状に溜まったもので、針で小さな穴を開けて押し出す簡単な処置で取れます。
石灰化上皮腫(せっかいかじょうひしゅ)
お子さんや若い方の顔・腕などにできる、石のように硬いしこり。毛の細胞由来の良性腫瘍で、自然には消えないため、手術で摘出します。
首元の小さなポツポツについては→「首イボ」の記事へ
こんなサインがあれば、早めに受診を
次のような特徴がある場合は、放置せず皮膚科を受診してください。
- 急に大きくなってきた(数週間〜数ヶ月で明らかに変化)
- 形がいびつ・色がまだら・輪郭がぼやけている
- 出血する、じゅくじゅくする、かさぶたを繰り返す
- 硬くて、押しても動かない
- 赤く腫れて痛みが出てきた(粉瘤の炎症の可能性。早めの処置で楽になります)
こうしたサインがなくても、「なんとなく気になる」「大きくなっている気がする」という段階でのご相談は、まったく問題ありません。むしろ小さいうちのほうが、診断も治療も簡単です。
『こんな小さなことで受診していいのかな』と迷われる方が多いのですが、できものの診察は数分で済みますし、ダーモスコピーで観察すればその場で方針が立つことがほとんどです。様子を見てよいものなら『様子見で大丈夫』とはっきりお伝えします。
「痛くないから放置」で起こること
①粉瘤は炎症を起こすと治療が2段階になること。炎症のない小さいうちなら、袋ごと取ってきれいに縫合できますが、化膿してからだと、まず切開して膿を出し、炎症が落ち着いてから改めて摘出することが多いです。
②良性か悪性かは、見た目だけでは確定できないこと。最終的な確定診断は、切除したものを顕微鏡で調べる病理検査で行います。当院では、切除したできものは必要に応じて病理検査に提出します。
当院でできること
——まずは「これが何か」を見極めます
——粉瘤・脂肪腫・ほくろなどの摘出。多くは20分程度で、その日にご帰宅いただけます
——切除したできものは顕微鏡で調べ、良性・悪性を確認します
——切開排膿で、まず痛みを取り除きます
よくあるご質問(FAQ)
- 痛くないしこりは、放置してもいいですか?
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痛みがない=安全、とは限りません。ゆっくり大きくなるものや、見た目では判断のつかないものもあるため、一度診察で正体を確認しておくことをおすすめします。様子見でよいものは、その旨をはっきりお伝えします。
- 何科を受診すればいいですか?
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皮膚やその下のできもの・しこりは、まず皮膚科が窓口です。診察の結果、別の診療科での対応が適切な場合は、しかるべき医療機関をご紹介します
- 診察だけでも大丈夫ですか?その場で取られてしまいませんか?
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もちろん診察だけで大丈夫です。診断と治療の選択肢をご説明し、手術をご希望の場合に改めて手術日をご予約いただく流れです(炎症して強く痛む場合の応急処置は当日行います)。
- 子どものしこりも診てもらえますか?
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はい。お子さんに多い石灰化上皮腫なども含め、診察いたします。治療方針は年齢やご本人の様子に合わせてご相談のうえ決めていきます。
「これって何だろう?」の答えを持ち帰るだけでも、受診の価値があります。気になっているできものがあれば、お気軽にご相談ください。